文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が去年行った首脳会談で、韓国戦争(朝鮮戦争)の休戦協定締結以降、北韓に拉致された韓国人被害者の問題が取り上げられていたことがわかりました。
被害者家族の団体の関係者が明らかにしたもので、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官から、南北首脳会談で議論された内容として説明を聞いたということです。
それによりますと、去年行われた南北首脳会談で、拉致被害者の問題が議論され、金正恩国務委員長は、生死確認を前向きに検討すると述べ、そのための韓国側の支援を求めたということです。
休戦協定締結以降、北韓に拉致され、韓国に戻ってこられずにいる韓国人は516人です。
南北の首脳の間で、拉致被害者に関する議論が行われたことが確認されたのは、今回が初めてです。
政府は、今後、閣僚級会談などを行い、実務的な協議を進めていくとしています。