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韓半島

ロシア「北韓に原発提供を提案か」米紙伝える

Write: 2019-01-30 10:49:28

ロシア「北韓に原発提供を提案か」米紙伝える

Photo : KBS News

米朝非核化交渉が停滞していた去年10月、ロシアは北韓に対して核兵器や弾道ミサイルを廃棄する代価として原子力発電所の提供を提案していたと、ワシントン・ポスト紙が29日付で報じました。
ロシアが原子力発電所を建設、直接運用し、副産物や廃棄物はロシアに持ち帰る案を提示したということです。これは北韓が副産物などを核兵器の製造の転用できないようにするためです。
ただ、ワシントン・ポスト紙は、こうした提案について現在も交渉が続いているのか、あるいは米朝非核化交渉にすでに反映されたのかは確認できていないとしました。
ロシアによるこうした提案は、1994年に当時のクリントン政権が、核査察を受け入れる代価として北韓に軽水炉を提供することにした「ジュネーブ合意」をベースにしたとされていますが、軽水炉の提供はブッシュ政権で当時のボルトン軍縮担当次官補が強く反対し、実現しませんでした。
当時、軍縮担当次官補を勤めたボルトン氏は現在、国家安全保障会議大統領補佐官を務めています。
一方、駐韓アメリカ大使の候補に挙がっていたアメリカ国際戦略問題研究所のビクター・チャ氏はワシントン・ポスト紙のインタビューで、ロシアは北韓で原子力発電所を建設、運用することで利益を得るだけでなく、エネルギー分野で北東アジアでの影響力を確保できるメリットがあると指摘し、アメリカ政府はこうした提案を歓迎していないが、トランプ大統領は伝統的な思考方式にとらわれないので、こうした提案がどういった方向に進んでいくのかは分からないとしました。
ワシントン・ポスト紙は、ロシアのこうした提案は、北東アジアでロシアの影響力拡大を警戒する中国やアメリカを動揺させる可能性もあると指摘しました。
アメリカ国務省、ホワイトハウス、CIA中央情報局は、ロシアのこうした提案について、一切コメントしていません。

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