文喜相(ムン・ヒサン)国会議長は、旧日本軍の慰安婦問題で「天皇による謝罪で問題が解決する」とした自身の発言を受けて、日本政府が謝罪と発言の撤回を求めていることに対し「謝る事案ではない」と一蹴しました。
文喜相国会議長は、アメリカの通信社のインタビューで、慰安婦問題を解決するためには「天皇が元慰安婦に謝罪することが望ましい」という見解を示しましたが、これに対し、安倍首相や菅官房長官は謝罪と撤回を求めています。
アメリカを訪れている文喜相議長は現地時間の12日、ワシントンで開かれた特派員懇談会で 「私が言った言葉は普段からの持論で、10年前から話してきたことだ」としながら「根本的な解決方法に関しては今もそのように考える」と説明しました。
また、文喜相議長は「心からの謝罪が一言あれば終わる話を、なぜ(日本側が)長い間引きずっているのかというのが私の話の本質だ」と強調しました。その上で、日本政府が一連の発言について謝罪を求めていることについては「謝罪する事案ではない」として拒否しました。