UAE＝アラブ首長国連邦の首都アブダビの連邦軍副最高司令官を務めるムハンマド皇太子が、文在寅（ムン・ジェイン）大統領の招きで今月26日と27日に韓国を訪れることになりました。
文大統領は27日、ムハンマド皇太子と首脳会談し、特別戦略的パートナーとして両国がこれまで行ってきた貿易や投資、エネルギー分野などでの協力をさらに未来志向に発展させる方策について話し合う予定です。
ムハンマド皇太子は、療養中のハリーファUAE大統領兼アブダビ首長に代わって、実質的に国政全般を運営している第一継承者です。
ムハンマド皇太子は、両国の協力を半導体、国防、新再生エネルギーなどの分野にまで拡大する内容を盛り込んだ共同声明を文大統領と採択するほか、韓国政府の韓半島平和プロセスへの支持も改めて表明するとみられます。
UAEは、中東の国々のなかで、韓国が唯一特別戦略的パートナーシップを結んでいる重要な友好国です。
一方、財界によりますと、ムハンマド皇太子は26日、サムスン電子の京畿道（キョンギド）華城（ファソン）市にある半導体工場や水原（スウォン）市にある家電やスマートフォン工場などを訪れるということです。
財界関係者は、「中東は、通信などITインフラへの投資に力を入れていることから、サムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）副会長も 5G＝第5世代移動通信システムなどで中東とのビジネスチャンスを拡大したいものとみられる」と話しています。