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政治

文大統領「国民のための平和を実現する」=オスロ演説

Write: 2019-06-12 20:00:05Update: 2019-06-12 20:10:03

Photo : YONHAP News

北ヨーロッパ3カ国を歴訪している文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、2番目の訪問国のノルウェーで、韓国時間の12日午後7時、オスロ大学で開かれた「オスロ・フォーラム」で基調演説を行い、「国民の暮らしに役立つ実質的な平和を実現したい」という考えを明らかにしました。
文大統領は、「平和が国民の暮らしに実質的に役立つ時、国民は分断を乗り越えていくだろう。真の平和は、国民ひとり一人に役立つものでなければならない」とした上で、「国民のための平和」を実現していきたいという考えを示しました。
そして、かつての東ドイツと西ドイツが国境地域で自然災害などが発生したとき、問題解決にともに取り組んだ「国境委員会」を例に挙げ、「こうした事例が韓半島でも実現し、国民の間に平和に対する希望が育まれることを望む」と述べました。
また、ノルウェーがイスラエルとパレスチナの対立を仲裁した1993年の「オスロ協定」を例にあげながら、文大統領は「平和の重要性を自覚したノルウェーの国民は、他国の平和にも関心を持つようになった」と述べ、隣国の紛争や対立の解決に貢献する平和の重要性を強調しました。その上で「韓半島の平和がアジア、引いてはヨーロッパの平和にもつながることを期待する」と述べました。
一方、文大統領はちょうど1年前に行われた史上初の米朝首脳会談を振り返り、「1年前の今日、米朝の首脳は、韓半島の完全な非核化と新たな米朝関係の原則に合意した。そして、その原則はいまも進行中だ」と述べました。
また2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、こう着状態が続いていることについては「お互いを深く理解する時間が必要だ。米朝の両首脳は、互いの信頼と対話への意志を示し続けていて、それこそいま重要なことだ」としました。
「オスロ・フォーラム」は、ノルウェー外務省が主催して世界各国の専門家が集まり、平和定着のための政策を議論する国際会議で、アメリカのカーター元大統領やアナン元国連事務総長らも演説したことがあります。
文在寅大統領は9日から6泊8日間の日程で、フィンランドとノルウェー、スウェーデンの北ヨーロッパ3か国を国賓訪問しています。

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