韓国政府は、東京オリンピックの会場に旭日旗の持ち込みを禁止するよう求める書簡をIOC＝国際オリンピック委員会に送りました。
文化体育観光部は11日、朴良雨（パク・ヤンウ）長官の名前でIOCのバッハ会長宛に書簡を送り、東京オリンピック・パラリンピックの会場に旭日旗の持ち込みを禁止するよう要請したと明らかにしました。
文化体育観光部の関係者は「旭日旗は、日本帝国主義の侵略の象徴であり、FIFA＝国際サッカー連盟でも禁止されている。オリンピックの価値にもそぐわないため来年の東京オリンピックで使用されることは適切ではないとする趣旨の、強い語調の書簡を送った」と話しています。
この関係者はまた「この問題はスポーツ分野に限られたものではなく、歴史上の問題だと判断したことから、大韓体育会ではなく政府の名義で書簡を送ることになった」と説明しました。
一方、このような韓国政府の要請に対してIOCは、「問題が発生した場合は、個々の事案ごとに判断する」とする立場を示したと、12日、NHKが報じました。