国内最大手の現代自動車は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で部品の供給が滞っているため、7日からすべての工場で稼働を中断することになりました。
現代自動車の生産ラインがストライキやメンテナンスではなく、部品の不足により稼働が全面的に中断されるのは1997年以来、13年ぶりです。
現代自動車は4日、労使双方による実務会議を開き、工場別・ライン別の休業計画に合意したと明らかにしました。
今回、現代自動車の労使が臨時休業に合意したのは、自動車の組み立てに使われる電線、ワイヤーハーネスの在庫が6日にも底をつくためです。
現代自動車は、この部品のほとんどを中国にある協力会社の工場から仕入れていますが、中国政府が新型コロナウイルスの拡散を防止するために旧正月「春節」の連休を9日まで延長することにしたため、工場の再稼働が遅れ、その影響で部品の供給が滞っているということです。
業界では、今回の生産中断により、現代自動車は最大およそ7000億ウォン規模の生産に支障をきたすものと見られています。