文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスへの対応について、「G20＝主要20か国・地域の首脳による共同声明の後続措置として、アフリカに対する支援が着実に実施されることを期待する」と述べました。
大統領府青瓦台によりますと、文大統領は30日、エチオピアのアビー・アハメド首相の要請で行われた電話会談で、「G20の首脳らによる共同声明の後続措置の過程で、アフリカに対する支援が着実に実施されることを期待する」としたうえで、「韓国も積極的に協力する」と述べたということです。
文大統領はまた、26日に行われたG20首脳らによるテレビ会議で採択された共同宣言には、国際経済保護の必要性やアフリカでの保健問題の重要性が盛り込まれていることに触れながら、「私も脆弱国への支援・協力の必要性や開発途上国の感染症への対応能力を強化するために積極的に協力する意志を表明した」と述べました。
これを受けてアハメド首相は、文大統領の新型コロナウイルスへの対応を高く評価したうえで、「エチオピアも新型コロナウイルスの影響で経済に莫大な被害が生じている。アフリカでも文大統領の経験とリーダーシップが求められている」と強調しました。
この日の電話会談で両首脳は、国家間の移動や貿易に対する制約を最小限に抑え、新型コロナウイルスに共同で対応していくことで一致し、今後も国際社会と共に努力していくことで合意しました。