韓国軍の軍事機密を狙った不正アクセスが、この3年で急増していたことがわかりました。
国防部によりますと、海外から韓国軍の国防情報システムに不正アクセスする試みが、2017年のおよそ4000回から、2019年には9533回と、2倍以上増えました。不正アクセスによって流出した軍事情報はなかったということです。
国防情報システムは、国防情報の収集、加工、保存、検索、送受信などに関連する装置やソフトウエアを総称するものです。
国防部が、去年1年間、不正アクセスを試みたIPアドレスを追跡したところ、ほとんどがアメリカと中国のものだったということです。国防部の関係者は、「不正アクセスは通常、様々な経路から迂回して行われるため、アメリカと中国で不正アクセスを試みたと断言することはできない」と説明しました。
そのうえで、「国防情報システムへのサイバー攻撃防止など安全性の確保に向けて研究を行っている」と話しています。