来年3月の大統領選挙に向けて、最大野党「国民の力」の選挙対策委員会が6日、発足しました。 
選挙対策委員会の発足式には、公認候補の尹錫悦（ユン・ソギョル）氏をはじめ、金鍾仁（キム・ジョンイン）総括選挙対策委員長、李俊錫（イ・ジュンソク）代表らが出席しました。
尹氏は発足式で、「この腐敗し、無能な政権を必ず審判しなければならない」としたうえで、政権交代の必要性を強調しました。
また「新型コロナの重症患者の病床の確保に使うべきお金を、票を得るために、すべての国民にばらまいたほか、マイホームのない人は高い家賃で、マイホームのある人は高い税金で苦しめている」として政府与党を批判しました。
金鍾仁委員長は、「次の政権の最優先課題は、新型コロナの影響で崩れた経済と、公正・常識の回復だ」と話しました。
国民の力はこれまで、選挙対策委員会の構成をめぐって内部にき裂が生じていましたが、発足式では、尹氏と金鍾仁委員長、李俊錫代表が団結して臨む姿勢を表明しました。
尹氏が公認候補に選ばれた先月5日から、およそ1か月ぶりの選挙対策委員会の発足となりますが、尹氏は今後、人材の確保や公約の具体化に向けてスピードを上げていく方針です。