北韓による弾道ミサイルの発射について、韓国の軍当局がこれまでの「脅威」という表現ではなく「挑発」という表現を使う方針を決めました。
韓国軍の関係者は12日、「北韓による弾道ミサイルの発射は、国連安保理決議に明白に違反するものであり、国際社会も『挑発』と同じレベルに位置付けている」として、これまでの「脅威」という表現ではなく「挑発」という表現を使う方針を決めたと明らかにしました。
のちに危害をもたらす可能性が大きいという観点から、「戦略的挑発」と位置付けるということです。
これまで韓国軍当局は、北韓による弾道ミサイルの発射について、おもに「脅威」という表現を使い、「挑発」という表現の使用を自制してきました。
これについて徐旭(ソ・ウク)前国防部長官はことし1月、国会国防委員会で「韓国の国民と領土、領海、領空に危害を加える行為が『挑発』だ」として、北韓による弾道ミサイルの発射はこうした行為に当たらないため「脅威」と位置付けるという趣旨の説明をしていました。