北韓が北西部の東倉里(トンチャンリ)の西海衛星発射場の移動式建物の外壁を解体したもようです。
アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が衛星写真の分析結果を26日、発表しました。これまでの衛星写真では白く見えていた移動式建物の北西側の外壁が、24日に撮影した写真では壁が解体されたように内部がむき出しになっているということです。
韓国のシンクタンク「韓国国防安保フォーラム」の関係者は、「飛翔体を移動させる施設を修繕しているとみられる。北韓が緊張を高めるための次の挑発として、ICBM=大陸間弾道ミサイル級の宇宙飛翔体を東倉里から発射する案を検討している可能性がある」という見解を示しました。
東倉里の西海衛星発射場は、2012年の「銀河3号」をはじめ、北韓が人工衛星を搭載したと主張する飛翔体を打ち上げた発射場で、最近では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「現代化」を指示したことで、建設工事が活発に行われている様子が相次いでとらえられています。
北韓が7回目の核実験を行う準備ができていると見られるなか、韓米の軍と情報当局は、韓半島の両側の発射場でみられる最近の変化がさらなる挑発の準備かどうか、注意深く見守っているということです。