アメリカ国防総省は、北韓が核を使用すれば、金正恩(キム・ジョンウン)政権は終焉を迎えることになると警告しました。
アメリカ国防総省は、核態勢報告書の22年版で、北韓がアメリカや同盟国に核による攻撃を強行した場合、政権は終焉を迎えることになると明らかにしました。
4年前の報告書でも北韓の核の脅威を安全保障上の深刻な脅威と見なしていて、今回もその認識を改めて確認した形です。
国防総省は、国防戦略とともに核態勢とミサイル防衛に関連した80ページにわたることしの報告書で、北韓を合わせて33回言及しました。
そのうえで、北東アジアの安全保障の中核は、更に強力になったアメリカと同盟国の「拡大抑止」における連携だと強調しました。
韓国の趙太庸(チョ・テヨン)駐米大使もまた、北韓の追加挑発に備え、韓米間の多様なチャンネルが稼働しており、実質的な拡大抑止の強化に焦点が当てられていると明らかにしました。
ただ、アメリカ国防総省は、中国を最も重要な戦略的ライバルと位置付けるとともに、ロシアを当面の脅威としましたが、北韓については、イランやテロ団体などとともに、常に存在する「その他」の脅威に分類しました。