アメリカのホワイトハウスは、12年ぶりに韓国の大統領が日本で行った首脳会談について、全面的に支持する立場を明らかにしました。 
 
アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は16日、韓日首脳会談について言及し、韓日関係の改善により、韓日米3か国の同盟関係が、安全保障や経済、技術を網羅するすべての分野に拡大・強化されるだろうと期待を示し、韓日の首脳による対話を支持する考えを示しました。
 
とくに、バイデン政権が目標に掲げているインド太平洋地域の安定と繁栄が、韓日米3か国の協力関係の中核だと強調しました。
 
また、16日のICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射を含め、北韓の軍事挑発に対応するため、今後、韓日米3か国の軍事協力を強化していく方針も明らかにしました。
 
ニューヨークタイムズは、韓日首脳会談について、韓日関係の改善により、アメリカは中国への対応における砦を設けることができたと評価しました。
 
一方、中国は、韓日とアメリカが連携して自国への圧力を強めることを念頭に、今回の首脳会談をけん制しました。
 
中国外務省の報道官は16日、定例のブリーフィングで、「閉鎖的で排他的な小グループに参加することに反対する」としたうえで、韓日関係が地域の平和と安定、繁栄に役立つ方向に発展することを希望すると述べました。
 
また、中国と韓国、日本は重要な経済・貿易パートナーで、グローバル供給網の安定かつ円滑な流れを守ることが、3か国および周辺地域の共同利益に合致すると強調しました。