アメリカのIT大手グーグルが開発した対話型のAI=人工知能「Bard(バード)」は11日、韓国語でのサービスを開始しました。
グーグルのCEO=最高責任者のサンダー・ピチャイ氏は、グーグル本社で会見を開き、ことし3月から英語バージョンだけが提供されていた「バード」が、韓国語と日本語に対応したことを発表しました。
ピチャイ氏は、英語に次いで韓国語に対応した理由について、「1999年にソウルでタクシーに乗った際、運転手が3台の携帯電話を使っていたのが印象深かった」としたうえで、「韓国はダイナミックな国で、先端技術も発達している。バードが対応するに適した国だ」と語りました。
「バード」は、グーグルの大規模言語モデルを搭載した対話型AIで、今回のアップデートで、利用者の質問に対してテキストだけでなく画像を含んだ回答を示す機能が新たに追加されました。また、「グーグル・レンズ」を使うことで、「バード」への問いかけにも画像を利用できるようになったということです。
また、回答の出典を明示する機能や、回答をメールや文書作成ソフトに送る機能も近く追加されるということです。
さらにグーグルは、画像生成機能に対する著作権問題を解決するため、IT大手のアドビと連携し、画像編集機能も追加する予定です。
グーグルは今後、「バード」を40か国語に対応させる予定で、去年11月にサービスを開始して世界的な反響を呼んだ「ChatGPT」と激しい競争を繰り広げるものとみられています。