パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の衝突が大規模なものに発展し、双方の死者が1100人を超えました。外交部によりますと、韓国人の被害の情報は入っていないということです。
イスラエル南部の複数の自治体では、ガザから侵入したハマス戦闘員とイスラエル兵の戦闘が続いています。
地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などによりますと、イスラエル側で700人以上、ガザのパレスチナ人400人以上の死亡が確認されたということです。
戦闘が続く自治体では死者数が判明しておらず、被害はさらに拡大する恐れがあります。
韓国外交部によりますと、イスラエルに滞在中の韓国人は900人あまりで、この戦闘による韓国人の被害の情報は入っていないということですが、現地の韓国人に対し、安全な場所に避難するようよびかけています。
外交部はまた、イスラエルに「特別旅行注意報」を出しました。
政府が発令する海外渡航警報は、「旅行注意」「不要な旅行の自粛」「旅行の延期・中止」「旅行禁止」の4段階です。また、これとは別に、緊急事態発生などで危険が伴うと判断される際に出される「特別旅行注意報」があり、「不要な旅行の延期・中止」を勧めています。
パレスチナのガザ地区に対しては、すでにことし8月に「旅行禁止」を発令しています。
韓国の航空会社で唯一テルアビブへの直行便を運航している大韓航空は、9日に出発予定だったテルアビブ行きの便の運航を見合わせました。
11日以降の航空便については、状況を見極めながら、運航するかどうかを決めるとしています。