日本政府が、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルから自国民を退避させるために派遣した航空自衛隊機に韓国人も同乗し、イスラエルを無事出国しました。
韓国政府が先週、韓国人を退避させるための軍用機に日本人を乗せたことを踏まえた対応とみられます。
日本の航空自衛隊の輸送機は韓国時間の20日未明、日本人60人と外国籍の家族4人のほか、韓国人18人と外国籍の家族1人の合わせて83人を乗せて、イスラエルの空港を出発し、経由地ヨルダンに到着しました。
この飛行機は21日未明にも羽田空港に到着する見通しです。
イスラエルに住む韓国人の話によりますと、日本政府は定員に余裕がある場合に備えて、イスラエル駐在韓国大使館を通じて韓国人が搭乗できる可能性を事前に提案していたということです。
韓国政府が今月14日に軍用機で日本人を退避させたことを受けて、上川外務大臣は15日、朴振(パク・チン)外交部長官と電話で会談し、感謝の意を表したうえで、両国国民のイスラエルからの退避で互いに協力することで合意していました。