中国とロシアの軍用機が韓国の防空識別圏に進入したことについて、中国政府は、「国際法に準拠している」と主張しました。  
 
中国外務省の報道官は14日、定例の会見で、中国とロシアの軍用機が韓国の防空識別圏に進入したことについて、「国際海域での定例、通常の飛行活動であり、非難されるものではなく、国際法にも準拠している」と主張しました。
 
この問題は、中国の軍用機2機とロシアの軍用機4機が、14日の午前11時53分から午後12時10分にかけて、韓半島の東側の海上の防空識別圏に進入したあと、離脱したというものです。
 
合同参謀本部によりますと、これらの軍用機は韓国の防空識別圏内を17分間にわたって飛行したものの、韓国の領空への侵犯はなかったということです。
 
防空識別圏は、領空への侵入を防ぐために設定された空域で、軍用機がほかの国の防空識別圏に入る際は、事前に通知するのが国際的な慣例となっていますが、中国とロシアはこれまでも韓国に通知を行っていません。
 
合同参謀本部は、中国の軍用機が事前の通知なしに韓国の防空識別圏に入ったことについて、中国側に抗議したと明らかにしました。