韓国でノロウイルス感染症と呼吸器感染症が流行していることを受け、保健当局は、当初の予定より3週間前倒しして、「特別感染予防対策」を実施しています。
疾病管理庁によりますと、ノロウイルスに感染した患者の数は、先週1週間だけで360人を記録し、ここ5年でもっとも多かった2020年1月の月間の感染者数よりも多くなっているということです。
ノロウイルスの患者のおよそ半数は、6歳以下の子どもだということで、幼稚園や保育園でも注意が必要だということです。
一方、RSウイルスによる呼吸器感染症によって入院した患者の数も、先月、1年前と比べて倍近くに増えています。
疾病管理庁は、旧正月で連休となる来月9日から12日にかけて特別感染予防対策を実施する予定でしたが、このところ感染が急拡大している状況を踏まえ、今月19日から来月18日まで、実施の拡大を決めました。
対策の期間中、疾病管理庁は、全国の保健所の対応を24時間体制にすることに加え、医療機関や薬局、保育施設などを対象に予防対策の案内を行い、感染した場合速やかに申告するよう促す広報活動も行います。