ソウル中央地方裁判所は、経営権の継承を目的に不正会計に関与したとして資本市場法違反などの罪に問われたサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長に、無罪を言い渡しました。
ソウル中央地裁は、資本市場法違反や業務上背任などの罪で2020年9月に起訴された李会長に対して、5日、無罪を言い渡しました。
判決の理由について、裁判所は、「犯罪の証拠がない」としています。
また、李会長とともに起訴された、サムスングループの未来戦略室の元室長、崔志成(チェ・ジソン)氏など13人についても、無罪を言い渡しました。
検察は、グループ傘下の第一毛織とサムスン物産の合併が、李会長の経営権継承のためのものだったとして、この2社の合併の過程で、グループ内での組織的な不正取り引きや株価操作、さらに業務上の背任があったとして、2020年の9月に李会長を在宅起訴しました。
しかし、裁判所は、2社の合併の目的が経営権の継承だけではないと判断したほか、株主に損害を与えたとする証拠がないと判断しました。