原子力発電による発電量が去年、過去最大となりました。発電全体に占める原発の割合も、2016年以降7年ぶりに30%を超えました。
9日に発表された韓国電力のまとめによりますと、原子力発電による発電量は去年、18万479ギガワット時で、おととしに比べて2.5%増えました。
原発による発電量が18万ギガワット時を超えたのは初めてで、これまでで最大だったおととしの記録をさらに更新しました。
発電全体に占める原発の割合は、去年は30.7%で、2016年以降7年ぶりに30%を超えました。
発電全体に占める原発の割合は、2014年から2016年までは30%台となっていましたが、脱原発政策を掲げた文在寅(ムン・ジェイン)前政権が発足した2017年には26.8%に下がり、その後も30%を下回っていました。
しかし、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足して、前政権の脱原発政策を破棄し、原発産業を強化することを重要な政策として掲げてからは、原発の発電量は拡大に転じています。
政府は、去年7月に新たな電力需給基本計画を策定し、2030年までに原発の割合を全体の32.4%とする目標を掲げています。