大気汚染物質PM2.5の年間の平均濃度は、これまで減少傾向が続いていましたが、去年、7年ぶりに上昇したことがわかりました。
国立環境科学院は26日、全国525か所の測定所で観測した去年のPM2.5の平均濃度が、1立方メートルあたり18.3マイクログラムだったと発表しました。
PM2.5の濃度は、集計を始めた2015年に25.5マイクログラムを記録し、その後、少しずつ低下し、おととしは17.5マイクログラムまで下がりました。
おととしは、1日のPM2.5の濃度が4段階で1番目、または2番目に高くなった日が17日で、2015年以降で最も少なくなりました。
去年、PM2.5の濃度が上昇したことについて、専門家らは「コロナ禍が終わり、人々の活動が増え、燃料の消費も増加したことが影響を与えた可能性が高い」と分析しています。
また、去年の冬から、北半球でエルニーニョ現象が発生しているため、南西風や西風が強まって大気が停滞し、今後、PM2.5がさらに増加する可能性があるということです。