政府が進める医学部の定員拡大に反発し、研修医らがストライキに突入してから7週目を迎え、医療現場での混乱が続くなか、ソウルにある5つの主な総合病院うち、3つが、非常事態における経営体制にシフトしています。
研修医らがストライキをしている影響で、大型の総合病院を中心に、入院患者の数を制限したり、診療時間を短縮したりするなどの対策を取っていて、一般市民の間で不安が広がっていますが、同時に、病院の経営にも大きな影響が出ています。
ソウル大学病院は2日、「ことしの予算をゼロベースで見直し、非常事態における経営体制を取るとともに、より効率的に予算を執行する」と強調しました。
ソウル大学病院は、60の病棟のうち、10あまりを閉鎖しているなど、診療体制を縮小している影響で経営が圧迫されていて、先月末に銀行からの融資の限度額を2倍に増やすとともに、看護師らを中心に無給休暇の申請を受け付けています。
ソウルの5つの主な総合病院のうち、非常事態における経営体制にシフトすると発表したのは、延世(ヨンセ)大学病院とソウル・アサン病院に続いて3番目です。