Photo : S. Korean Defense Ministry
北韓が核とミサイルの開発を続けるなか、韓国軍は、北韓に対する監視をさらに強化するため、独自の軍事偵察衛星によるネットワークの構築を進めていて、今回、2基目の衛星の打ち上げが成功しました。
韓国軍の軍事偵察衛星の2号機は、韓国時間の8日午前8時17分に、フロリダ州のケープ・カナベラル宇宙軍基地から打ち上げられました。
打ち上げには、アメリカの宇宙企業、スペースXのロケット「ファルコン9」が使われました。
国防部によりますと、衛星は午前9時2分にロケットから分離された後、目標の軌道に入り、10時57分に地上との交信に成功しました。
国防部は、「今回の打ち上げ成功により、韓国軍独自の監視、偵察能力が強化された」としています。
韓国は、北韓に対する偵察情報の多くを同盟国のアメリカに頼っていますが、核やミサイルの開発を加速させる北韓への監視をさらに強化するため、去年12月に、韓国軍が独自に運用するものとしては初となる軍事偵察衛星を打ち上げました。
1号機は、光学式カメラや赤外線で偵察を行い、天気が悪いと地上を十分に撮影できないという弱点がありましたが、2号機は高性能レーダーを搭載し、天候や時間を問わず撮影できます。
韓国軍は、来年までにあわせて5基の軍事偵察衛星を打ち上げる計画です。
5基の衛星による偵察システムが完成されれば、宇宙から北韓を2時間おきに監視、偵察することができるようになります。