韓国では去年、働く女性の数が1000万人に迫り、過去最高を記録するなど、女性の経済活動がますます活発になっている一方で、男女の賃金格差は、過去30年以上に渡って、OECD=経済協力開発機構の加盟国のうち、最大の状況が続いています。
統計庁によりますと、働く女性の数は、去年、おととしより28万2000人増えて997万6000人を記録し、1963年に関連の統計を取り始めて以降、もっとも多くなりました。
初年度の1963年に比べると、17倍以上になっています。
雇用者全体に占める女性の割合も、去年は45.7%で過去最高でした。
一方、男女の賃金格差は依然として世界最大の水準で推移しています。
OECDがまとめる男女の賃金格差に関するデータによりますと、韓国の賃金格差は、減少傾向にあるももの、1992年からこれまで、一環として、調査の対象の国の中でもっとも大きくなっています。
おととしの最新の統計でも、韓国の男女の賃金格差は31.2%で、OECDに加盟する35か国のうち、最大となっています。
これは、平均の2.6倍で、賃金格差が30%以上の国は、韓国だけでした。
2位のイスラエルは25.4%、日本は21.3%、アメリカは17%でした。
賃金格差が最も小さいのはベルギーで1.2%、次いでコスタリカが1.4%、コロンビアが1.9%、そしてノルウェーが4.5%となっています。