総選挙の投開票が翌日に迫るなか、与野党は、選挙運動期間の最終日となる9日、早朝から最後の遊説に総力を挙げて臨んでいます。
韓国では、選挙カーと選挙運動を盛り上げるスタッフを動員して行う選挙運動は、選挙前日の夜12時まで行うことができます。
明日の投開票に向けて、与野党による有権者へのアピールは、9日のラッシュアワーの時間帯にピークを迎えるものとみられます。
先週の期日前投票の前に行われた各世論調査で、最大野党「共に民主党」が優勢との結果が出ていることを踏まえ、与党「国民の力」は、浮動票の取り込みに向け、「弾劾と改憲を可能にする200議席を野党に奪われないよう協力してほしい」と訴えています。
国会の全議席数300のうち、3分の2以上の賛成で、大統領の弾劾や憲法改正の発議が可能となります。
一方、最大野党「共に民主党」は、国民経済の破綻や、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻、金建希(キム・ゴニ)氏をめぐる不正疑惑などを指摘し、「政権審判論」を強調しています。