IMF=国際通貨基金が、韓国経済の成長率を2.3%に据え置きました。
IMFは16日に発表した世界経済の見通しに関する報告書で、ことしの世界経済の成長率は、物価の下落や個人消費などが成長を後押しするとみて、前回1月時点の見通しよりも0.1ポイント引き上げて3.2%と予測しました。なかでも、アメリカは、0.6ポイントの大幅な上昇となりました。
一方、韓国の成長率については、前回の見通しを据え置き、2.3%としました。中国も、前回と同じく4.6%と予測しました。
韓国の成長率を据え置いた理由について、専門家らは、主な輸出相手国であるアメリカの消費が、サービス部門が中心となっているほか、中国の成長率が前回と変わらないことが影響したとの分析を示しています。
ヨーロッパ諸国の成長率については、消費者心理の悪化などが影響し、ドイツ0.2%、フランス0.7%など全般的に低調な見通しとなりました。
一方、アメリカと中国の対立によって、多くの工場がインドに移されていることなどが影響し、インドの成長率は、6.8%になると予測しました。
今回の報告書には、中東地域の情勢悪化は反映されていないものとみられます。