4月の消費者物価指数は2.9%の上昇となり、3か月ぶりに3%を下回りました。
統計庁が2日、まとめたところによりますと、先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて2.9%上昇しました。
物価の上昇率は、ことし1月に2.8%を記録し、半年ぶりに3%を下回ったあと、2月と3月は上昇幅が拡大し3.1%となりましたが、4月は2.9%で、再び3%を下回りました。
ただ、果物の高値は続いていて、生鮮食品の平均価格は、先月、10.6%上昇しています。
とくに、リンゴは80.8%、ナシは102.9%、それぞれ上昇しています。このうちナシは、統計をとり始めて以来、最も大きい増加幅を記録しました。
加工食品は1.6%、電気・ガス・水道は4.9%上昇しました。
石油類の上昇率は1.3%で、2か月連続の上昇となりました。
統計庁は、「中東情勢が不安定ななか、石油類は予想ほど大きく上がらなかったが、今後も価格の推移を見守る必要がある」としています。