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政治

梨泰院惨事特別法 与野党合意で国会通過

Write: 2024-05-02 15:57:20Update: 2024-05-03 00:15:42

梨泰院惨事特別法 与野党合意で国会通過

Photo : YONHAP News

おととし発生した梨泰院(イテウォン)転倒事故をめぐり、事故の真相究明に向けた特別法案がことし1月に野党の主導で国会を通過したものの、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が拒否権を行使して国会に差し戻されましたが、与野党が合意のもと法案の一部が修正され、2日の国会本会議で可決されました。 
 
現在、国会の議員数は、296人で、2日に開かれた本会議に与野党の議員259人が出席するなか、256人が賛成、3人が棄権して、梨泰院転倒事故に関する特別法が可決しました。

梨泰院事故に関する特別法は、真相究明のために特別調査委員会を設置し、再調査を行うことを柱とするもので、ことし1月に国会で過半数の議席を占める野党の賛成で国会を通過しましたが、尹大統領が拒否権を行使し、国会に差し戻されていました。
 
差し戻された法案をそのまま成立させるには、国会に在籍する議員の半数以上が参加し、その3分の2の賛成が必要ですが、今回は、もとの法案を与野党が合意できる内容に修正し、新しい法案として国会で審議し、可決したものです。

最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表は、今週の初めに尹大統領と初めて会談し、尹大統領に、特別法案の成立に向けた協力を求めています。
 
これを受けて、与野党は1日、法案を一部修正して2日の国会本会議で取り上げることに合意していました。
 
前回の法案では、特別調査委員会の人選について、与野党が4人ずつ推薦し、さらに、野党系の国会議長が遺族などと協議のうえ委員3人を推薦する形になっていました。
 
修正案では、与野党がそれぞれ4人ずつ推薦した委員と、与野党の協議を経て国会議長が推薦した1人の、合わせて9人で構成されることになりました。
 
また、与党「国民の力」の要求を受け入れて、特別調査委員会の調査権と捜索令状の請求権は削除されました。
 
活動期限は、前回の法案通り1年で、最大3か月延長可能となっています。
 
大統領室は、尹大統領と李代表による初会談をはじめとして、政府と野党の協力の成果だと評価しています。
 
一方、去年の夏に発生した水害で捜索・救出活動にあたった海兵隊員が殉職した事件を特別検察官に捜査させる法案についても2日の本会議で採決が行われ、こちらは、野党単独の賛成多数で可決されました。

ただ、尹大統領と李代表による会談でもこの法案について意見が交わされたものの、双方の隔たりは依然として大きいままとなっています。

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