先月23日に延坪(ヨンピョン)島に砲撃を加えた北韓軍の放射砲台は韓国軍の自走砲の反撃を受けましたが、ダメージをほとんど受けていないことがわかりました。
北韓が延坪島に砲撃した先月23日から3日後の26日に撮影された北韓のケモリ海岸一帯の軍施設の衛星写真が、アメリカの戦略情報専門サイトに公開されました。
その写真をみますと、北韓軍の放射砲台は韓国軍の反撃にもダメージをほとんど受けておらず、また、韓国軍が放った自走砲の砲弾14発は北韓の砲台ではなく、その後方にある田畑に落ちていることがわかります。
写真では、北韓の放射砲6門が横一列に並んでいた跡がみられ、写真が撮影された時点ではほかの場所に移されているものと推定されます。
これまで韓国政府と軍は、北韓側の被害も相当であるはずだと説明していましたが、この写真に写し出された様子とはかけ離れており、軍の対応能力をめぐって波紋が広がっています。
これと関連し、ハンナラ党の金武星(キム・ムソン)院内代表は、この日国会で開かれた最高委員会議で、「K-9自走砲80発が発射されたが、衛星写真で弾丸が到達した地点が確認されたのは45発で、残りの35発は海に落ちたことになる。さらに、その45発のうち14発を写真で確認した結果、北韓の砲台はすでに移動されていて、ただの1発も命中せず、14発はすべて周辺の田畑に落ちていた」と述べました。