韓米FTA=自由貿易協定の再交渉妥結をめぐって与野党の攻防が過熱しています。
与党・ハンナラ党は今回の再交渉について、韓国とアメリカがともに勝利した交渉だと評価し、国会での批准を進めていく方針を示しています。
ハンナラ党の安相洙(アン・サンス)代表は「韓米FTAは韓米両国の経済交流を拡大し、安全保障面での協力も促進するだろう。また韓国経済全般に及ぼす効果を考えるべきだ」と強調しました。
これに対して野党・民主党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表は韓米FTA再交渉はアメリカの要求に一方的に押されたもので、李明博(イ・ミョンバク)大統領は協定を破棄し、国民に謝罪すべきだと主張し、FTA再交渉は屈辱的な交渉だったと位置づけて、国会での批准に反対する方針を打ち出しました。
このため来年初めに予想される韓米FTAの国会での批准だけでなく、来年度予算案を審議する12月の予算国会でも与野党の攻防が過熱するのは避けられない見通しとなりました。