北韓による延坪(ヨンピョン)島砲撃事件を受けた韓日米3か国の外相会談が7日早朝にワシントンで開かれ、北韓を強く糾弾する共同声明が発表されました。会談は、韓国時間で7日午前3時からおよそ3時間近く、ワシントンの国務省で行われ、会談の後、3か国の外相がそろって記者会見しました。
会談の後、採択された声明は、北韓が行った延坪(ヨンピョン)島砲撃や、北韓がこのほど公開したウラン濃縮計画を強く糾弾するとともに、中国に対して北韓がさらなる挑発を中止し国際義務を遵守するよう積極的に働きかけるように求める内容となっています。
さらに、事態の沈静化をはかるため中国が提案した6か国協議の首席代表による緊急会合については、北韓が韓国との関係改善に向けて真摯に努力し、完全かつ検証可能で二度と逆戻りできない非核化のための具体的な行動をとることが前提条件であることを改めて確認しました。
会談後の記者会見で、韓日米3か国の外相は、北韓問題をめぐる対処では、韓日米3か国の結束だけではだめで、6か国協議のメンバーである議長国の中国やロシアとの協力をより一層強化する必要があるとする認識を示しました。これは、挑発を繰り返す北韓に対して、直接の圧迫と同時に、中国やロシアを通じて間接的な圧迫を並行していくという意図と受けとめられます。