中国の胡錦濤国家主席は16日、今週アメリカで行われる米中首脳会談を控えて、アメリカのマスコミと会見し、韓国と北韓との間で緊張緩和の兆しが見えているとして６か国協議の早期開催を期待していると述べました。
胡錦濤国家主席は会見の中で、韓半島の非核化について「中国は平和と安定維持に向けて対話と協議を通じた平和的な方法で韓半島に非核化を実現することを支持する」とした上で、「韓半島で緊張緩和の兆しが見えており、この機会に韓半島状況を前向きな方向に進展させるため、６か国協議の早期開催を期待する」と述べました。
これに先立って大統領府・青瓦台の千英宇（チョン・ヨンウ）外交安保担当主席秘書官は、14日、アメリカの公営放送PBSとのインタビューで、北韓が哨戒艦沈没事件と延坪島砲撃事件について真実を明らかにし、遺憾を表明しないままでは、公式な南北対話は再開しない方針を示しました。
このように米中首脳会談を機に、韓半島で対話ムードが作られるという期待感もある反面、今回の首脳会談で接点を見出せない場合は、南北間の緊張が長期化するという悲観論も出ています。