韓国が開発できる弾道ミサイルの射程距離を300キロに制限している「韓米ミサイル指針」について、韓国とアメリカが改正のための協議に入ったことが18日、明らかになりました。
政府の消息筋によりますと、韓国とアメリカは、去年末から弾道ミサイルの指針を改正し、射程を拡大するための協議に入ったということです。
この消息筋はまた、「協議は始まったばかりで、射程や弾道の重量をどの程度調整するかはまだはっきりしていないが、射程の制限を1000キロ以上に増やす必要がある」と説明しています。
これと関連し、大統領直属の「国防先進化推進委員会」も、先日確定した「国防改革課題」を通じ、ミサイルの射程を現在の300キロから1000キロ以上に増やす交渉案を提示しているということです。
「韓-米ミサイル指針」は、1979年に制定され、2001年に改正されましたが、韓国が開発する弾道ミサイルについて、射程は300キロ、弾道の重量は500キロに制限しています。
このため、北韓軍は現在、最大射程3000~4000キロの弾道ミサイルを配置しているのに対して、韓国軍の最大射程は165~300キロに止まっています。
軍当局や一部の専門家からは、弾道ミサイルの射程を北韓の全域を射程圏内とする1000キロ以上に増やす必要があるとの指摘も出ています。