韓国の青少年は父方の親戚より母方の親戚に親近感が強く、ストレスの原因は勉強によるものという調査結果が出ました。
これは韓国青少年政策研究院が、去年、全国の中学生と高校生およそ7000人を対象に調査を行い、22日にその結果を発表したものです。
それによりますと、「家族と思う対象の範囲」を複数で答えてもらったところ、「母方のおばさん」という答えが83.4%で最も高く、次いで「母方のおじさん(81.9%)」、「父方のおばさん(81.7%)」となっており、上位9つの回答からみますと、父方より母方の親戚に対する親密感が強いことが分かります。
また「長い間、飼ってきたペット(57.7%)」が「親しくしている遠い親戚(49.9%)」よりも、家族の一員と思っているという結果となりました。
今回の調査結果について、韓国青少年政策研究院では「韓国社会の家族観がこれまでの父親と血縁中心から母親と生活中心に変わっていると受け止められる」と説明しました。
一方、同時に公開された韓国・アメリカ・日本・中国の4か国の青少年の健康に関する比較調査によりますと、「この1週間でストレスを受けたことがあるか」という問いに、「そうだ」と答えた韓国の高校生は87.9%に達し、日本(82.4%)やアメリカ(81.6%)、中国(69.7%)より高くなりました。
またストレスの原因について「勉強」という答えが韓国の高校生は72.6%だったのに対して、他の3か国の高校生は40~50%となり、対照的な結果となりました。