首都圏の北西部で、先週4日、GPS=人工衛星からの電波を利用して地球上の位置を特定できるシステムの電波受信に不具合が生じ、一部の携帯電話機能に障害が出ましたが、政府が調査したところ、北韓の妨害電波によるものであることが分かりました。
放送通信委員会は、先週4日、ソウルや仁川(インチョン)など首都圏の北西部の基地局でGPSの電波受信に不具合が生じたという届出があり、調べたところ、妨害電波の発信地は軍事境界線に近い北韓のヘジュと、開城の北韓軍部隊であることが特定できたということです。
妨害電波は、その後も3日連続で断続的に発射されているということですが、今のところ、この妨害電波による大きな被害は出ていません。
韓国軍は、妨害電波が今週10日まで続けられる韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」を狙ったものとみて、GPSを使って行う7日のアメリカ部隊の射撃訓練に警戒を強めています。
北韓は、去年8月に実施したコンピューター・シミュレーションを活用した韓米合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」の期間中にも3日間にわたって妨害電波を発射していました。