きょう7日は朝から全国各地で雨が降っており、福島第一原発から放出された放射性物質への懸念が広がっていますが、政府は、雨水に含まれている放射性物質の量は健康に無害な水準だと発表しました。
政府は7日、福島第一原発からの放射性物質漏れに対応するために立ち上げられた対策チームの初の会議を開き、この日韓半島に降っている雨について、健康への影響はないと発表しました。
それによりますと、日本の南の海上にあった高気圧は東に向かって進んでおり、福島上空の空気が韓国に直接入ってくる可能性は低いということです。
7日の降水量と放射性物質の数値については、測定が終わり次第、国民に公開するということです。
政府はまた、日本から輸入された食品に対して安全検査を行った結果、今月6日現在、1450件すべてに安全に問題はないとする判定が出ており、加工食品についても持続的に全数調査を行うとしています。
政府はさらに、韓国国内の原子力発電所に関連し、古里(コリ)と月城(ウォルソン)の原子力発電所に対する安全点検が行われており、7日からは蔚珍(ウルジン)の原子力発電所に対する点検を実施すると説明しました。
政府はこのほか、6日に日本政府から福島第1原発への窒素注入について事前の通知を受けており、韓国の外交当局に対する日本政府の事前通知と事後協力は順調に行われているとしました。
一方、健康への影響はないとする政府の発表にもかかわらず、放射性物質が含まれた雨への懸念から、全国各地でおよそ100の幼稚園や小中学校が臨時休校に踏み切りました。
京畿道(キョンギド)教育庁は6日、保護者の心配を受けての安全措置として校長の裁量で休校できるようにする緊急通知を出しており、江原道(カンウォンド)教育庁も屋外での授業や活動をできるだけとりやめるよう各学校に通知したほか、校長の裁量で休校できるようにしていました。
放射性物質に対する心配は登校の様子からもはっきりと見て取れ、学校の前は、小雨にもかかわらず傘をさしていない児童・生徒は見当たらず、子どもを学校に送る親の車で学校の周辺に交通混雑が起きる場面も見受けられました。