4月20日は「障害者の日」ですが、この日開かれた記念式で、金滉植(キム・ファンシク)国務総理は、障害者と健常者が共に生きていくための配慮の必要性を強調しました。
「障害者の日」は、1981年に制定され、今年で31回目となります。
この記念式で、金滉植国務総理は、「体の不自由な子供が周りからの冷たい視線に耐えられず、海外留学を余儀なくされる社会は、決して公正な社会とはいえない。現在の韓国社会に切実なのは、障害者と健常者が調和をなして共に生きていくための共存の倫理と配慮する心だ」と訴えました。
また、「政府は、これまで障害者のための政策や予算を継続的に増やしてきたが、まだ他の先進諸国に比べて物足りない状況だ。各企業に義務付けられている障害者の雇用枠を増やすと共に、その規定がきちんと守られるように促していきたい」と述べました。
一方、KBSは19日、韓国の放送局としては初めて障害者をニュースの進行役として起用するほか、障害者のための番組を大幅に増やす計画を発表しました。
それによりますと、KBSは公営放送の責任を果たすとして、これを一過性のイベントではなく、定時番組とする計画で、進行役は今後障害者団体などとの協議を経て公開選抜する予定だということです。
また、ソウル市は、「障害者の日」を記念し、20日は1日中障害者が電話で呼び出して利用する「障害者向けコール・タクシー」を無料で運行しました。
「障害者向けコール・タクシー」は、公共交通の利用が難しい重症の障害者を助けるために2003年初めて導入され、一日平均2000人の障害者が利用しているということです。