ドイツを訪問中の李明博（イ・ミョンバク）大統領は、北韓が非核化に同意した場合、来年3月にソウルで開かれる核保安サミットに金正日（キム・ジョンイル）国防委員長を招待する用意があると明らかにしました。これは、李明博大統領が、韓国時間で9日深夜に、ドイツのメルケル首相と会談した後、行った共同記者会見で述べたものです。
この中で、李明博大統領は、「北韓が核の放棄に同意するならば、来年3月26日から2日間、世界50カ国の首脳が参加してソウルで開催する核保安サミットに金正日（キム・ジョンイル）国防委員長を招待する用意がある。そうなれば、北韓が求める体制の保証や大規模な経済協力も一括で解決する」と述べました。
しかし、去年3月の哨戒艦沈没や去年11月の延坪（ヨンピョン）島砲撃についての北韓の謝罪が、この場合も大前提であることに変わりはないと釘を刺しました。
李明博大統領のこの提案について、多くの専門家の間では、「北韓が実際にこの提案を受け入れる可能性は低い。李明博大統領自身も実現の可能性よりは、原則を守る姿勢を表明したに過ぎない」という分析が大半を占めています。