中国が最近、韓国の代表的な民謡「アリラン」をはじめ、中国籍を持ち、中国で居住する200万人の朝鮮民族、朝鮮族の伝統民謡と風習を中国国家無形文化遺産に指定したと、中国メディアが21日報じました。
それによりますと、中国が最近指定した中国国家無形文化遺産の目録には、「アリラン」をはじめ、語り節の伝統音楽「パンソリ」、伝統弦楽器「カヤグム」、韓国相撲「シルム」など朝鮮族の民謡と風習5つが含まれています。
国家無形文化遺産に指定されるとユネスコ世界無形遺産として登録できる資格が自動的に生まれるため、これらの韓国の文化財が中国の文化遺産としてユネスコ世界無形遺産に登録される可能性が指摘されています。
実際に、中国は2009年に朝鮮族の農楽舞を中国国家無形文化遺産に指定し、ユネスコ世界無形遺産に登録しています。
アリランは、韓国の伝統民謡として世界から認められているものの、韓国では国家の文化財として指定されておらず、中国に先を越されるのではないかとの懸念の声が上がっています。
これをうけて、文化財庁は、22日会議を開き、「アリラン」を国家文化財に指定し、来年ユネスコ無形文化遺産への登録を申請すると明らかにしました。