江華(カンファ)島海岸沿いにある西海岸陸軍部隊の歩哨所で起きた発砲死傷事件について調べている軍当局は5日、中間調査結果を発表し、銃を発砲した兵士は酒を飲んだ後、12発から13発ほど発砲したと発表しました。
軍当局によりますと、銃を発砲したのは19歳の上等兵で、発射直前に酒の匂いがし、体がふらついて顔は上気していたという部隊員の供述があり、宿舎近くで焼酎の瓶2本を発見し、指紋を採取して鑑識を依頼しました。
この上等兵は発砲事件の2時間ほど前に簡易弾薬庫から実弾75発、手りゅう弾1個などを密かに持ち出し、このうち12発から13発の実弾を部隊員をねらって発砲したということです。
当時、簡易弾薬庫は担当者が席を外しているなど、部隊での武器管理がおろそかだったということです。
またこの上等兵は、軍隊での生活で言動や勤務態度に問題があって、注意が必要だとされる「一般関心兵士」として分類されており、所持品からは「自分のことが嫌いだ。問題児だ」などと書かれたメモ用紙3枚が見つかりました。
発砲した上等兵は現在、大田(テジュン)市にある国軍病院に入院中で、心理的に不安定な状態が続いているため、捜査官は筆談で捜査を進めているということです。