中央銀行にあたる韓国銀行は14日、金融通貨委員会を開き、政策金利を現行の年3.25%に据え置くことを決めました。
これはギリシャを中心とするヨーロッパの財政危機がイタリアやスペインなどに広がる懸念が高まっていることから、金利を引き上げれば、韓国経済に悪影響を与えかねないと判断したためとみられています。
韓国銀行は先月も政策金利を0.25%引き上げており、家計の負債の合計が800兆ウォンを超えている状況で2か月連続、金利を引き上げた場合、返済の負担が家計に重くのしかかることを考慮したものとみられます。
しかし消費者物価の上昇率が、今年に入って6か月連続で政府が管理目標の上限としている4%を上回っていることから、金利引き上げの圧力が高まっているという見方も出ています。