北韓はことし上半期に酒とタバコの輸入を去年同期に比べて倍増させた一方で、食糧の購入は去年とほぼ同じ水準にとどめていることが分かりました。
中国の税関資料によりますと、ことし1月から5月までの北韓が輸入したたばこは金額にして750万ドルで、去年の同じ期間に比べておよそ2.2倍になりました。
またウィスキーとビールのような酒類の輸入額は240万ドルでやはり去年同期より倍増しました。
さらに貨物車と乗用車の輸入は3500台と、去年より50%増えました。
一方で、コメやトウモロコシなど食糧の輸入は11万9000トン、4600万ドルで、去年同期とほぼ同じ水準に止まっていました。
このため食糧難に苦しんでいる北韓は、支配層の嗜好品の輸入は増やしながら、食糧難の解決はおろそかにしていると指摘する声が出ています。