世界的な同時株安など、金融市場の不安が続いているなか、中央銀行にあたる韓国銀行は11日、金融通貨委員会を開き、政策金利を3か月連続で、現行の年3.25%に据え置くことを決めました。
物価上昇を抑えるために金利の引き上げが見込まれていましたが、アメリカ国債格下げの影響で国内外の金融市場が不安定になり、世界経済の不確実性が高まったため、金利を据え置いたものとみられます。
しかし、韓国は輸出が好調で、失業率など雇用指標も改善していることから、今回の金利据え置きは対外不安要因によるもので、国内の景気鈍化を懸念したものではないというのが大方の味方です。
政策金利は、金融危機以後、数回にわたる利下げで2%まで落ちていましたが、去年11月からおよそ2か月置きに引き上げられ、6月には現在の3.25%に引き上げられました。