中央銀行にあたる韓国銀行は8日、金融通貨委員会を開き、政策金利を現行の年3.25%に、3か月連続据え置くことを決めました。
アメリカの景気の先行きやユーロ圏の債務問題に対する懸念が強まるなど世界的な景気の不透明感が高まっているうえ、国内でも7月まで好調だった貿易の黒字幅が8月に入って大きく減るなど、国内外の景気鈍化を懸念し、金利を据え置いたものみられます。しかし一部では、先月の消費者物価の上昇率が5.3%と、3年ぶりで最も高い上昇率となり、今年第2四半期は家計に占める負債額の割合も史上最高を記録していることから、韓国銀行が政策金利を引き上げるべきだったと指摘する声もあります。
政策金利は、金融危機以後、数回にわたる利下げで2%まで落ちていましたが、去年11月からおよそ2か月置きに引き上げられ、6月には現在の3.25%に引き上げられました。