三星(サムソン)電子が世界で初めて、パソコンのメインメモリーなどに使われる、20ナノメートルのDRAMの量産を始めました。
三星電子は22日、最近完成した京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市にある工場の第16ラインで、この日から世界で初めて20ナノメートルのDRAMの量産に入ったと発表しました。
20ナノメートルのDRAMは、去年7月に三星電子が市場に出した30ナノメートルのDRAM並みの性能を実現しながらも、生産性を50%高め、消費電力を40%以上抑えています。
去年5月に着工し、それから1年3か月で稼動に入った第16ラインは、およそ20万平方キロメートル規模の12階建ての建物で、パソコン向けのDRAM半導体とスマートフォンなどモバイル機器向けのNAND型フラッシュメモリーを同時に生産できる世界最大のメモリー生産ラインです。
従来のものに比べ価格も安く、生産量も伸ばせる20ナノメートルのDRAMの量産に入ったことで、三星電子は、日本、台湾などの後発メーカーとの格差をさらに広げるための基盤を築いたものと評価されています。