オバマ政府の北韓政策を実務的に総括する北韓担当特別代表が近く交代します。
アメリカ国務省のトナー副報道官は19日の記者会見で、ボズワース北韓担当特別代表が今月24日からスイス・ジュネーブで開かれる2回目の米朝協議を最後に退任し、後任にデービスIAEA=国際原子力機関担当大使が就任すると明らかにしました。
ジュネーブの協議にはボズワース特別代表がアメリカ代表団を率い、デービス氏も同席するということです。
デービス氏は、職業外交官で、ブッシュ政権で国務省東アジア太平洋局首席副次官などを務めて、2009年にIAEA大使に抜てきされており、核問題や軍縮問題に非常に詳しいことでも知られています。
すでに韓国では、6か国協議の韓国首席代表が今月はじめ、魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長から林聖男(イム・ソンナム)韓半島平和交渉本部長に代わっており、北韓の首席代表は7月に金桂寛第1外務次官から リ・ヨンホ外務次官に、日本の首席代表は1月に杉山晋輔アジア大洋州局長に交代しています。
また、中国の武大偉韓半島問題特別代表とロシアのボロダフキン外務次官も人事などの理由で近く交代するのではないかとみられており、6か国協議の関係国で首席代表の交代が続き、メンバーが一新される可能性もあるとみられています。