年末までに最終的に署名することを目指してきた、平和的原子力利用に関する韓米原子力協定の改定に向けた交渉の年内妥結は、不透明な情勢となりました。
政府関係者は2日、メディアとの懇談会で、「交渉は、多くの部分で進展があっても、最後にいくつか整理しなければならない難しい課題が残るもので、原子力協定の交渉が現在その段階に入っていると理解している」と述べました。
そのうえで、「妥結の時期も重要だが、それよりも充実した内容の交渉にすることがもっと重要だ。妥結の期限を年末と特定せず、バランスの取れた未来志向的な協定にするために努力している」と説明しました。
韓国とアメリカは、ことし3月に期限切れを迎えることになっていた原子力協定を改定するための交渉を2010年から進めてきましたが、濃縮・再処理を認めるかどうかなど、主な争点をめぐって意見が一致せず、今年1月に、協定の有効期限を2016年3月まで2年間延長しています。