韓国製の原子炉がサウジアラビア進出に、大きく動き出すことになりました。
中東4か国を歴訪中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日午後、2番目の訪問国のサウジアラビアでサルマン国王と会談し、韓国製の中小型原子炉「スマート」2基のサウジアラビアでの建設、試験運用と、第三国への輸出を進める内容の了解覚書を締結しました。
「スマート」は、韓国が開発した出力10万キロワットの中小型原子炉で、発電や海水の淡水化など、多目的に活用できるほか、冷却水の代わりに空気で原子炉を冷却できるため、内陸地域にも建設が可能です。
サウジアラビアでは、急増する電力需要に対応するため2040年までに18基の原発建設が計画されており、大統領府青瓦台は、今回の了解覚書の締結で韓国の原発技術がサウジアラビアに進出できる大きな土台を作ったと評価しています。