景気回復は遅れていますが、製造業の就業者数は増えていることが分かりました。
ことし２月の製造業の就業者数は４４３万人で、１年前に比べて３．７％増えました。
製造業の就業者数は１９９１年には５００万人を超えていましたが、通貨危機の影響で１９９８年には３９２万人に大きく減り、その後は２０１２年７月から増加に転じて、３２ヶ月連続で増えています。
製造業の就業者数が増えているのは、３Ｄプリンターなど、新技術の導入で製造業の領域が拡大し、一方では海外に移転した工場が韓国に戻ってくるなどのユーターン企業が増えたことによるものとみられています。
ただ、製造業全般の成長と工場稼働率は依然として不振で、最近の製造業の就業者数増加は、高齢者の再就職や非正規職労働者と外国人労働者の増加によるところが大きいとの指摘も出ています。